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島嶼看護

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巻頭のことば

巻頭のことば

大学院GP取組実施代表者 
神里みどり

 本大学は、「島嶼看護の高度実践指導者の育成」プログラムを実践するために宮古島の沖縄県立宮古病院内に宮古島教室を新たに設けました。そして島嶼地域の大学院学生を受け入れながら、地元の住民の皆様のご協力のもとに、島嶼に根ざした看護教育活動を行って参りました。
宮古島教室内には、遠隔講義や会議などを行うためのテレビ会議システムが準備され、宮古島現地にて授業が受けられる仕組みになっています。教室の中には、学習のための必要不可欠な文献や雑誌などが数少ないながらも置かれています。しかし、これら学習環境が適切に整えられても、大学院の学生が入学してこないことには人材育成は不可能です。
現在3名の宮古在住の看護師・保健師が大学院の学生として宮古島教室で学んでいます。その他にも1名が科目履修生として遠隔による授業を受講しています。これはすべて遠隔テレビ会議システムでの授業が可能であるからこそ実現できることです。
沖縄には39の有人離島があり、これら有人離島には学びたいと学習意欲を高く持っていてもなかなか島から出ることが厳しい状況の診療所看護師や保健師がいると思います。このような看護職の皆さんがどこにいても遠隔で学習できる環境を構築して実践していくことが本大学の使命・役割だと感じています。
今回は宮古島から発するアジェンダと題して「島嶼看護のリーダーの持続可能な育成」のテーマで国内シンポジウムを開催することができました。特筆すべきこととして、シンポジウムに宮古島在住の保健看護医療職のみならず一般住民の参加者が多く参加されていることに、とても感動を覚えました。地域に根ざした活動とはまさにそのことではないかと痛感した次第です。
宮古島をもり立ててくくれるエネルギーは宮古島の方々の一人一人の暖かい心と結束力・信頼関係の賜だと感じています。
今回、国内シンポジウムに参加されている一般住民の声として、看護師さんが大学院で一生懸命学んでいる姿のことを子供たちにもぜひ伝えていきたいと熱く語っていました。その子供たちは早くも島嶼看護への道のりを歩む切符を手にすることができた先駆者かもしれません。世代間の壁、海の壁を乗り越え、そして島の海の底は陸続きで永遠に新たなる大地へつながっていく。このような力強い持続性があれば、人材育成に多大なる貢献をもたらすと信じています。本シンポジウムでは、この力強い海の底の力をシンポジストの先生方より承ることができ次世代へのリーダーとしての人材育成の希望が見いだせたのではと思います。
持続した島嶼看護の高度実践指導者の育成プログラムの発展を目指して、島嶼地元に受け入れられる魅力あるプログラムを構築していきたいと考えています。今後とも皆様のご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。



 

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