第 II 章-1 ICT環境の活用状況
平成21年度 大学院GP関連ICT環境の活用状況について
1.ICT環境拡大の経緯
平成20年度の島嶼看護に関する大学院GPの獲得に伴って、学内LAN環境を宮古島サテライト教室(県立宮古病院内)に拡大することができた。また、システムでは、以前から大学院の遠隔授業で活用していたFCS(Flash Communication System:東京医科歯科大学・若松秀俊教授開発)に加えて、市販のウェブ会議システムJoinMeeting(富士通社)とテレビ会議システム(Polycom)を導入した。これらに、帯域の狭い通信環境でも、音声通話が確実に行えるスカイプ(Skype)を組み合わせることで、新たなICT環境を構築した。
2.平成21年度のICT活用状況
大学院GPでは、本校−宮古島サテライト教室−波照間島(院生自宅)を結んだ3地点の大学院授業やカンファレンス、本校−院生自宅(東京、千葉、愛知など多地点)を結んだ神里ゼミなどにおいて、Skype、FCS、JoinMeetingがうまく組み合わされて活用されている(院ICT資料1,2参照)。例えば、使用頻度は前学期59件、後学期50件(2月25日現在)であり、3〜4日に1回の割合で遠隔システムが活用されている。このことは、遠隔システム関連の準備から実施まで、GP嘱託員(東盛、永井)には相当な負担が掛かっているが、それは教員への負担が軽減されていることを意味する。
その他、ICTは大学院教育に関する自由討論、日本公衆衛生学会(自由集会)での遠隔コミュニケーション、ケアリング・アイランド九州沖縄構想における科目相互受講(体制構築に向けて)など、多彩に活用されている(ICT資料3)。
3.平成22年度に向けての課題
○学内ネットワーク構成(設計)の見直し
(一部ネットワーク機器の入れ替えを含む)
○GP嘱託員の負担軽減に向けて予定管理の強化
○院GPホームページによる情報発信の体制強化
平成21年度 ICT環境活用状況
前学期(4/1〜9/30)
大学院 | その他 | 合計 | |
テレビ会議システム活用 | 35 | 0 | 35 |
Skype・FCS・JoinMeeting活用 | 24 | 0 | 24 |
合計 | 59 | 0 | 59 |
後学期(10/1〜2/25現在)
大学院 | その他 | 合計 | |
テレビ会議システム活用 | 23 | 3 | 26 |
Skype・FCS・JoinMeeting活用 | 27 | 2 | 29 |
合計 | 50 | 5 | 55 |
平成21年度(4/1〜2/25現在)
大学院 | その他 | 合計 | |
テレビ会議システム活用 | 58 | 3 | 61 |
Skype・FCS・JoinMeeting活用 | 51 | 2 | 53 |
合計 | 109 | 5 | 114 |
平成21年度 ICT環境活用状況(その他)
ICT活用内容 | 年月日 (曜) |
時間 | 科目名等 | 参加人数 | 利用者など | |||
宮古 | 本学 | その他 | ||||||
1 | JoinMeeting活用 | 2009年 10月21日 (水) |
18:15 〜 20:15 |
日本公衆衛生学会 自由集会 (奈良県から配信) |
1拠点 | 1拠点 | 1拠点 | 本学→教員6名・ 学生3名 奈良→宮古→1名 |
2 | テレビ会議 システム活用 |
2010年 2月22日 (月) |
13:40 〜 14:30 |
ケアリング視察の 打ち合わせ |
1 | 7 | − | |
3 | テレビ会議 システム・ JM・FCS活用 |
2010年 2月23日 (火) |
11:00 〜 14:00 |
ケアリング 科目相互受講小部会 (大学院科目相互受講) |
1 | 20 | − | 宮古→1名 |
4 | テレビ会議 システム活用 |
2010年 2月23日 (火) |
16:40 〜 18:00 |
ケアリング視察 (大学院科目の遠隔受講 宮古サテライト教室) |
15 | 7 | − | 宮古→15名 本学→教員5名 |
5 | テレビ会議 システム・ JM・FCS活用 |
2010年 2月23日 (火) |
11:00 〜 14:00 |
ケアリング 科目相互受講小部会 (大学院科目相互受講) |
1 | 20 | − | 宮古→1名 |